みなさんこんにちは。
MBA受験でよい結果を残したいなら、綿密なスケジューリングは必須です。
もっとも、スケジュールどおりいかないのが人生ですし、そんなときにどう対応するかや、そもそも想定外をどれだけコントロールするかというのも大事なことです。
そこで今回は、おもにこれから受験を考えている人向けに、
「MBA受験のスケジュールがうまく予定通りにいかない理由とその対策」
をお伝えします。
この記事を読んでいただければ、出願前に「こんなはずじゃなかった・・・」という事態に陥らずに済みますよ~!
Contents
MBA合格までの理想的なスケジュール
当たり前ですが、万人に共通するスケジュールなどというものはなく、個々人の英語力と資金力に大きく依存することになります。
それでもあえて私自身の経験から言わせていただくと、MBAにいくぞ!と決意してから合格まではだいたい18~24ヶ月は必要。
その場合、理想的なスケジューリングとしてはこんな感じになります。
ちなみに、このスケジュールでは1月ごろ、すなわちほとんどのスクールでいう2nd Roundでの出願を想定していますが、可能ならば1stでの出願をおススメします。
なぜかというと、最初のほうが自分と重複するバックグラウンドの人が少ないから。
だいたいどこのスクールもクラスの「多様性」を重視して合格者を決めています。
なので、後になればなるほど、すでに合格しているほかの学生とプロフィールが重複してしまい、せっかくいいスコアやエッセイを持っていっても合格させてもらえない・・ということが起こりえるのです。
理想的なMBA受験スケジュールに乗らないのはなぜか
そうは言っても、なかなかこういった理想的なスケジュールには乗らないよ・・・と思っていらっしゃるのではないでしょうか。
たしかにそのとおり。私もまったくこの理想とはかけ離れたスケジュールでした。
理想的なスケジュールにならない理由には、社費・私費それぞれに固有のものと、受験生に共通するものがあります。
まず、固有の理由から。
社内選考の結果通知が遅すぎる(社費の方)
社費留学の方は当然、社内選考プロセスがあります。
本来的には、出願時期の1年前くらいに選考してもらえると受験生としても余裕をもって対応できます。
ところが、4月はじまりという年度の問題からか、4月を過ぎてやっと選考を行う会社が多いようです。
そうなってくると、1月に出願だとしてもう残り9ヶ月。
この時点でかなり押せ押せになっている可能性が高いですね。
ちなみに私の場合、社内選考結果が出たのはなんと7月。
これじゃ絶対1st roundは間に合わないですし、2ndだってめちゃくちゃタイト。
案の定死ぬような目にあいました。
ぜひ日本企業の人事部の皆様はこの現状にかんがみ、選考を前倒ししていただければと思います。
資金手当てがつかない(私費の方)
私費留学の方は選考に伴う制約こそありませんが、奨学金などお金の手当てが必要。
まずこのリサーチや準備に一定の時間を割く必要が出てきます。
奨学金が取れればいいですが、もし選考に落ちてしまうとほかのルートで調達を考えないといけなくなります。
場合によっては、せっかくいいところまで行ったのに今年の留学を断念・・・なんてことにもなりかねません。
スケジュール管理の最大の問題は?
こういった、社費・私費に固有の理由は、ある意味最初から見えているのでまだ対処のしようがあります。
問題は、社費・私費に共通してみられる理由。何かというと、
・スコアメイクが思うように進まない
・勉強時間の見積もりが甘い
というもの。
もっとも多いのはTOEFLで時間を食ってしまい、GMATのスタートが遅れてしまうパターン。
TOEFLとGMATの同時並行は、控えめに言っても拷問です。
こうなったが最後、まるでゲームオーバー寸前のテトリスのような状況になります。
そのまま出願になだれ込んだ結果、どこにも合格できずに社費留学の資格取り消しに発展した事態もあるとか・・・。
MBA受験スケジュールについて、今からあなたができること
自分の力でままならないことも多い中ですが、その中でも努力しだいで何とかできることもあります。
たとえばこんなことをやってみるといいでしょう。
まずはTOEFLを受けてみる
GMATと異なり、TOEFLには受験回数の制限はありません。
一方、英語力しだいでスコアメイクにかかる時間が大きく変わってくるので、まずはいったん受験して目標スコアとの乖離をできるだけ早く認識しましょう。
そこから、目標点数とのギャップを埋めるための対策を1日でも早く開始することをおススメします。
TOEFLのスコアは2年間有効なので、多少早めにスコアメイクしても問題ありません。
であれば、早めにスタートを切らない理由はないですよね。
GMATは半年をめどに取り組む
TOEFLは何度でも受験可能ですが、GMATは月1回、1年に5回、さらに一生で(!)8回という回数制限があります。なので、お試し受験は禁物。
また特殊な試験であり、勉強しなくなると忘れてしまうのも早いことから、ある程度の期間で短期決戦とするほうがよいでしょう。
目安としては半年。
最初の2、3ヶ月は集中して予備校などで学習の上、3ヶ月または4ヶ月目で1回目の受験。その後勉強を継続しつつ2,3回受験して目標スコアを目指すのがおススメです。
エッセイカウンセラーは早めに押さえる
TOEFLやGMATの予備校以上に、いいエッセイカウンセラーは物理的にキャパシティが限られています。
思ったより早く埋まってしまいますので、カウンセラーの予約は、たとえ多少キャンセル料が出てもやむなしという覚悟で先に済ませてしまいましょう。
そうしておくことで、あなた自身にも早期にエッセイに着手するインセンティブができますし、着手が早いほど完成度も上がります。
インタビューも同様で、どれだけ練習したかによってパフォーマンスは大きく変わります。
(本当にいいカウンセラーだと、エッセイを作りこむ過程がインタビュー対策を兼ねていたりもします!)
※カウンセラーの確保間に合わなかった!という人向けには緊急手段を用意しておりますのでご参考まで。
まとめ
本当にやることが多く、かつタイトなスケジュールになるMBA受験。
それをマネージできるかどうかという、自己管理能力も見られているのかもしれませんね。
ポイントは
・とにかく何でも前倒しして、できるだけ早くゴールまでの距離を明らかにすること
・年単位での取り組みを覚悟すること
に尽きると思います。
この記事がこれからMBA受験される方のお役にたてば幸いです。