皆さんこんにちは。
前回、キャンパスビジットはあまり意味がない、という記事を書きました。
この内容と若干矛盾するように思われるかもしれませんが、MBA受験をするにあたり、日本人のOB(アラムナイ)に会っておくことはきわめて有効です。
ビジットする金と時間があるなら、こちらを優先するべき。
ただ、あなたもOBの方も忙しいでしょうから、時間効率は最大化したいですよね。
そこで今日は、かつては受験生としてOB訪問し、その後逆に訪問される側にもなった私の目からみた、
「OB訪問で訊くべきこと、訊いても意味ないこと」
をご紹介したいと思います。
日本人OBに訊くべきこと7つ
まずは、ぜひOB(アラムナイ)に訊いておきたいことから。
(1)男女比率・年齢構成・日本人比率
→あまりおおっぴらに語られませんが、実は合格可能性を考える上で無視できないファクターです。
(2)教授の授業で印象に残っている題材は何か?どんなテーマが多かったか?
→今、そのスクールが何を主な研究テーマにしているかということが垣間見える情報です。これと自分の得意分野を組み合わせるとエッセイのネタになるかもしれません。
(3)クラスメートで、「コイツはユニークだ」と思った人のプロフィール
→テストスコアの不利を挽回しようとしたとき、どの程度のレベル感が必要かだけでなく、どのくらい真剣に学生の多様性を考えているかがわかります。
この質問の答えが多く上がればあがるほど、いろんな人が受け入れられているということなので、自分も何か特色を打ち出したほうがいい、ということもわかります。
(4)周りの人のGMAT、TOEFLスコアはどれくらいだったか?
→「周りの人」というのがポイント。さすがに、OBの人自身のスコアを訊くのも難しいと思います。ただ、MBAであれば絶対にクラスメートとスコアの話をしているはずなので、これで大体のレベル感がわかりますし、アドミッションが公式に言っていることが正しいかどうかの裏が取れます。
(もちろん、訊けるなら訊いてかまいませんが・・・。)
(5)使ったエッセイ・出願書類のコピーをもらえないか
→面白いもので、スコアは訊きづらいし、訊かれたほうも困るのですが、こちらは割と見せてくれます。私も依頼があれば見せてました。個人情報を含みますので、取り扱いだけは厳重に注意しましょう。
(6)住んだところと家賃・生活費水準
→特に私費の方や、家族帯同での留学をお考えの方には大事な情報。奨学金をもらう際の参考情報にもなります。
ここから広げて、「車はどこで買ったか」「おいしい店はどこか」といったローカルなことも訊いておくといいです。家族のことを考えると、日本人の多い地域なんかも訊いておくとなおよいかなと。
(7)クラスメートはどういうところに就職したか、スクールはどのくらいサポートしてくれるか
→これも特に私費の人は大事。スクールによる支援度合いはまちまちですので、よく確認しておくことをお勧めします。私のクラスメートはここについてものすごい文句を言っていました・・・。
訊いても意味がないこと3つ
続いて、逆に訊いてもしょうがないことを見てみましょう。
(1)クラスの「雰囲気」
→年によってまったく違うので、なんともいえないと思います。
(2)面接で何を訊かれたか
→意外に思われるかもしれませんが、これはあまり意味がありません。(訊きたくなる気持ちは重々わかります)
なぜならば、アドミッションは受験生ひとりひとりに違った質問をするからです。入学後、クラスメートに面接で何を質問されたか訊いてみましたが、ひとりとして同じ質問をされた人はいませんでした。
むしろ、何を面接で話したいかということから逆算して考えたほうがいいですよ。
(3)スクールの強み・弱み
→これ、訊かれたほうはものすごく困ります。
なぜかというと、ひとつには「あまりに忙しくて、そんなこと気にしているヒマがないから」というのと、あとは「何かが『弱い』スクールはそもそも存在しないから」です。
先ほども言ったとおり、就職はどういうところに強いか、という質問ならまあありです。
最後に:OB訪問にあたって
基本的に、MBA経験者はみんな受験生に対して非常に親切です。
そのため、コンタクトすると忙しい中でも皆さん時間を割いていろいろと教えてくれます。
なんでしょうね、MBAにはなぜかみんな不思議な連帯感があるんです。
私も自分が何名かのOBを訪問させていただいたときには皆さん口をそろえて「大変だね、がんばってね、応援してるよ!」とやさしい言葉をかけていただきましたし、合格を伝えたときはそれこそ我が事のように喜んでくれました。
逆に、受験される方がコンタクトしてきてくれると、それ自体が妙にうれしいですし、いろいろと力になってあげたいなと思います。
ですので、ぜひ気軽にコンタクトしてみてください。
言うまでもないことですが、その後のフォローはきっちりしましょうね。
あと、お願いしたいのは、もしあなたが志望校に合格したら、あなたと同じように困っている受験生には同じように優しくしてあげてほしい、ということ。
MBAは助け合いですよ!
あれ、今日は若干甘口でしたね笑