MBAのエッセイを書く前に知っておくべき、読ませるエッセイを作る3つのコツ

皆さんこんにちは。

MBA受験においては、GMATやTOEFLと同じか、それ以上にエッセイの中身が大事になってきます。

ですが、具体的に何をどう書いたらいいか、なかなか思いつかないですよね。

あるいは、せっかくネタが思いついたとしても、それをどう料理してエッセイに落とし込んだらいいか、お悩みではないでしょうか?

今回は、そんなあなたにMBAエッセイを書く上で必読の、「読ませるエッセイ」を作るためのコツをお伝えします。

凡百のエッセイから一歩抜きん出て、面接に進むためのヒントとしてお役にたてば幸いです。

 

コツその1:形容詞ではなく、動詞と数字で語る

MBAエッセイではいろいろなことを訊かれますが、多いのはあなた自身についての質問です。

テストスコアではわからない、あなたの人となりをエッセイを通じて把握し、面接でそれを確認していくのがアドミッションの狙い。

ついつい、エッセイで自分のことを語るのに、「私は○○で~・・・」という、

形容詞を使った語り口になっていませんか?

もしそうなら、それは不合格への道に片足を突っ込んでいる証拠。

ここがすごく重要なところなのですが、

あなたについての形容詞は、エッセイを読んだアドミッションがつぶやくもの

です。

I am a good at communication. と自分で言っても意味がないのです。

あなたのエッセイを読ませた結果、

“He/She is a good communicator.”

とアドミッションに言わせることにこそ意味があるということ。

そのために書くべきことは、あなたの行動と、それに伴って現れた結果の2つ。そこに具体的な数字があればなお説得力が増します。

上記の例でいうなら、こんな感じでしょうか。
※すごく適当なエッセイなので、割り引いて読んでくださいね笑

I have a blog with 300,000 visitors every month. Of course, the path to this number was not always flat. Especially I struggled to reach the first 1000. What surprised me more than anything else was that, although I had thought I could easily get as many followers as I wanted, I was totally at a loss what to write when I actually tried to wring out some “influential” words!

To become influential, I needed attraction; a lot of “hooks” to get people’s attention. So my first task was to increase input. I read a lot. I spent hours after hours exploring many different topics from archaeology to Elon Musk’s most recent inventions…

Also I talked to many different people who I don’t usually relate to so often. The kind of people who I intentionally approached includes a neuroscientist, a professional hunter, a Buddhist monk, and a retired Special Force sergeant, to name just a few. At first I had a hard time keeping the conversation going and quickly ran out of small talks. However, practice made a difference, if not perfection; I gradually learned to draw out whatever topic of interest to them to get the conversation going. One big and positive surprise was that …

Then came output. I was determined that I would never be a mere news stand which passed information from right to left. Interestingly enough, some kind of chemical reaction had occurred in my mind. Thanks to the tremendous amount of input I had made thus far, I learned to connect different topics or idea which would otherwise have not mixed. I put my thoughts together on things such as “the unknown relationship between …” or “3 compelling reasons why you should stop looking for a better job,” with my own “twists” originating from my pool of knowledge. This did a trick and I experienced a few “buzzes.” As a result, the number of visitors to my blog shot up by 300% in two weeks…

すいません長すぎました汗

ご覧のとおり、この例では自分についての形容詞は一言も使っていません。
Good communicatorであることを、今までの努力とその結果に沿ったストーリーで語るのみ。

これを称して、「動詞で語る」といいます。

 

コツその2:コピーライティング技法に沿って書く

次はエッセイのフォーマットというか、ストーリー構成の話です。

突き詰めてエッセイとは何か?と考えたことはありますでしょうか。

私は、MBAで出すエッセイとは畢竟、

あなたという商品を、アドミッションに売り込むためのセールスレター

であると考えています。

だとするならば、「あなた」という商品の魅力を最大限に伝えるための、コピーライティングという考え方は非常に有効だと思うのです。

コピーライティングにはいろいろな「型」があります。

有名なものもあるので、お聞きになったこともあるのではないでしょうか。

「QUESTの法則」とか、「AIDMAの法則」、あるいは「PASONAの法則」とかですね。

ことMBAのエッセイに関しては、この中の「AIDMAの法則」が一番向いています。

AIMDAを分解すると、

Attention = 読み手の注意をひく
Interest = 読み手に興味・関心を起こさせる
Desire = 読み手の欲求を喚起する
Memory = 読み手の記憶に残す
Action = 読み手に行動させる

です。

MBAのエッセイで言うならば、最後の「行動させる」というのが「この人を面接に呼ぼう!」と言わせること。ここに向かってストーリーを組み立てるわけです。

さっきのテキトーなエッセイも、実はある程度このフォーマットに沿って書いたつもりです。

まず最初のA(Attention)ですが、ここは「30万人が毎月見るブログをやっている」というところ。

ちょっとした意外性も狙っています。ビジネススクールであまりブロガーは見かけないですからね。

これが次のI(interest)につながっていきます。

先ほどのつかみがうまくいっていれば、次に「どうやってそこまで到達したのか?」とか、「その話がどうエッセイの主題につながるのか?」というのが気になるはず。

それを、ストーリーにして伝えていくのです。

特に、後でお伝えする「V字回復ストーリー」になっているとより話に引き込みやすくなります。(ものによってはこの形にならないこともあるので、無理にそうしなくても大丈夫です)

このエッセイも、最初はうまくいかなかったが試行錯誤してうまくいった、という変則パターンになっています。

3つめのD(Desire)ですが、これは「一回コイツの話を聞いてみたいな」と思わせるということ。エッセイの中では、具体例を使ってどんな努力をしたかということを書いています。

面接に呼んで、エッセイを書いたあなたの思考プロセスやディテールを知りたくさせ、あなたがアドミッションの思っているとおりの人間が確かめたくさせるのがここでのゴールです。
(ですので、形容詞をいっぱい使ってこちらからイメージを押し付けるのはマイナスになるというわけ。)

4つ目のM(Memory)は、ほかの受験生のエッセイに埋もれてしまわないよう、あなたのエッセイが記憶に残るような手がかりを残すこと。

最初のAからDまでがきちんとつながっていれば、「ああ。あの、ブログについてのエッセイを書いた日本人ね」という風にアドミッションは覚えてくれます。

ここまでうまくいけば、もうあとは自動的に最後のA(Action)につながるはずです。すなわち、面接に呼ばれるということですね。

 

コツその3:「V字回復ストーリー」は読み手にとって心地よい。

心理学やマーケティングを学んだことがある方は、「神話の法則」(ヒーローズ・ジャーニー)というストーリーテリングの手法を聞いたことがあるかもしれません。

これは、人を感動させるストーリーの共通点を世界各地に残る神話から抽出したもので、正確には12の細かいポイントに分けられるものです。

ただ、MBAのエッセイではそこまで厳密に適用は難しいので、単純化して「V字回復ストーリー」を盛り込みましょう、ということです。

単調なエッセイほど読んでいて退屈なものはありませんし、まったく記憶にも残りません。

ですので、エッセイを書くときはどんなトピックであってもストーリーの起伏が必要。
それを可能にするのが、この「V字回復ストーリー」というわけです。

この手法は特にLeadershipやStrengths/Weaknesses, Success/Failureエッセイで効果を発揮します。

先ほどのエッセイは成功の途中までしか書いていませんが、たとえばこの後にスランプがあってアクセスが伸びなくなった話とか、それをどう乗り越えていったか、といったことを書くと立派な「V字回復ストーリー」になります。

そういう意味では、V字または「N字」ストーリーとも言えるかもしれませんね。
成功→失敗→試行錯誤してまた成功、というパターンです。

 

まとめ

エッセイを読ませる上でのポイントを3つお伝えしました。
重要なのは、エッセイを読むのは生身の人間だということ。

ビジネスも、理屈や数字だけでは動かないところがありますよね。最終的には人間の判断が重要な決定を左右します。

それと同様、人間心理に根ざしたアプローチを取るのが、あなたのエッセイを際立たせる有効な手段です。

ご紹介したコツについて詳しく知りたい方は、よければ以下の2冊を参考にしてみてください。

 

この記事が、あなたのことがしっかり伝わるMBAエッセイを書く手助けになれば幸いです。

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

エッセイのWhy MBA?に悩む人におすすめしたいこと

MBAエッセイカウンセラーが取れず時間もない人が、1週間でエッセイを仕上げる方法