MBA受験で、ビジネススクールはあなたのココを見ている

こんにちは。今日もMBA受験勉強お疲れ様です。

就職活動でもMBA受験でも、一番とらえどころがなくて困るのが「面接」ですよね。

結局、何をどう話せば合格するのか、受験生の側からするとまったく基準がわからなくて困っていませんか?

私もこれにはホントに苦しめられました。

かといって、予備校のカウンセラーもはっきりしたことはなかなか言ってくれないんですよね。

なんというか、こちらの言ったことの揚げ足取りみたいなアドバイスしかもらえなくて・・・。

ですが、いったんMBAを取ってしまった身からすると、いろいろなことが見えてきました。

また、卒業生としてこれから受験されるかたにいろいろと接触する中でわかった、選ぶ側の視点というのもあります。

そこで今回は、「面接官はあなたのココを見ている」という話をしたいと思います。

ポイントは「つながり」と「お金」。これだけです。

 

ビジネススクールというのは、それ自体が大きな「世間」だと知っておこう

毎年、ビジネススクールには何百、何千というアプリケーションが送られてきます。
アドミッションとしては、そこから今年のクラスをどう編成しようかと頭を悩ませることになるわけですね。

一方で、アドミッションが気にしているのは、端的に言うと

・コイツは卒業したらどうするつもりなのか
・コイツを合格させると、その後も継続的にその企業から学生がきてくれるか
・コイツはどういうコネを持っていて、それがスクールにどう利益をもたらすか

ということです。

まず1点目について。

どこのスクールも、卒業生がどういうところに就職したかを非常に気にします。それがランキングに直結するので当然ですね。

社費留学生はこの点若干のアドバンテージがあります。就職先が決まっているからですね。

あと、どこの会社から来ているかというのも非常にポイントが高いです。

世界的に有名な日本企業(たとえば、トヨタとか)であればそれだけで有利。
スクール側からすれば、「卒業後トヨタに一人入れた」とカウントできるからです。

2点目。
アドミッションも商売なので、社費派遣生の枠はある程度考慮に入れた上で選抜を行っています。

これが年によって派遣生を送ったり送らなかったりだと困るわけです。
したがって、継続して派遣生が出ているところであれば、それだけ合格する確率は上がります。

ではもし、あなたがスクールにとって、あなたの会社から来る初めての受験者だとした場合はどうすればいいでしょうか。

エッセイには通常、「他にスクールが知っておくべきことがあれば記載してほしい」という項目があります。

そこに、

「社費派遣だが、会社も定期的にMBA派遣生を出すつもりがあると言っている」

と一言書いておくことをお勧めします。

(もちろん、会社に確認する必要はありますが)

これを見たアドミッションは、

「お。これで来年以降も身元のしっかりした学生を確保できるな。とりあえず今年1人採って様子を見るか」

という算段が働くかもしれません。

最後、3点目のコネクションについてです。

アドミッションが求める要素のひとつに

クラスの多様性というのがあります。

これはつまるところ、スクールにとっての新たなつながりがほしい、ということ。

2点目と重複しますが、あなたがそのスクールにとって初めての社費派遣生ならそれをアピールすればいいでしょう。

私費の方でも何か特別なコミュニティに属しているならばそれをエッセイやレジュメに盛り込んだほうがいいです。

いい例かどうかわかりませんが、選挙活動のボランティアをしたとか、理系の方なら「○○学会」に入ってるとかでしょうか。

ビジネススクールとは結局のところ、ひとつの「世間」であって、そのつながりを売りにしているもの。

なので、あなたが入ることによってその「世間」が強化されるということをアドミッションに分からせればいいということなのです。

 

特に私費のMBA受験生は金のにおいをプンプンさせろ

もうひとつ大事なのがお金。

日本人受験生はどうしてもこの辺の感覚が鈍くなりがちなのですが、ビジネススクールというのはそれ自体がひとつのビジネスです。

したがって、授業料をとりっぱぐれるなどということはあってはなりませんし、それ自体がスクールの看板に泥を塗ることになります。
(もっというと、アドミッションが責任を問われるので、絶対にそのリスクは侵しません)

また、自前で奨学金を用意しているところも多いですが、それとても無尽蔵ではないですよね。

奨学金をどの学生に配分するか、というのはスクールの悩みの種のひとつ。

なので、「金の心配は要らないですよ」と言えるのはそれ自体がひとつの差別化要因です。

特に、日本以外からくる学生はみんな必死に費用を工面してきます。

社費の人であればここは声を大にして、

「費用は学費も生活費も会社が2年分まるっと面倒みてくれるとコミットしている!!」

といえばいいです。

私費の人はここが弱くなりがちですので、奨学金が取れているならそれを言えばいいです。

もし取れていなかったとしても資金調達のメドがついていることを必ず出願書類に書きましょう。
(これがなくて合格した話は、私が知る限りありません)

 

まとめ

社費であれ私費であれ、アドミッションが気にするのは

「つながり」と「お金」。

冷静に考えれば、両方ともビジネスに欠かせないものですよね。

MBAは普通の受験とちょっと違うということで、ぜひ頭に入れておいていただければと思います。

見方を変えれば、ビジネススクールもあなたのためにひとつ席を空けて、2年間教育という投資をするわけです。

そうであれば、その投資が回収できるか?と思うのはきわめて当然だと思いませんか?それを説明するのが出願書類であり面接なのです。

 

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