GMATの問題構成とその詳細について

皆さんこんにちは。

今回は、GMATを構成する各セクションの詳細についてみていきます。

もしご覧になっていない方は、併せて下記の記事にも目を通していただけるとより理解が深まります。

皆さんこんにちは。 んなことわかっとるわ!と言われそうなタイトルで恐縮です笑 今回は基礎知識ということで、特にこれからGMATに挑戦...

 

GMATの各セクションの構成・詳細

AWA(Analytical Writing Assessment)

AWAはビジネスに関連したある情報を読み、それを批判的に見てロジックを構成しエッセイを書くというもの。6点満点で、0.5点刻みとなっています。

このロジックというやつが若干曲者で、好き嫌いの別れるところではありますが、基本的にあまり重視されるセクションではないので、それなりの得点で問題なし。

目安としては、4.5点あれば十分です。高得点を取ることによるボーナスがあるわけでもないので、対策は最低限にしましょう。

 

IR(Integrated Reasoning)

このIRはGMATの中では新参者のセクションで、2012年にはじめて導入されました。

その名のとおり、「統合的推論」ということでまあ簡単に言うと数的処理と論理関係の整理を同時に見るテストです。

昔、中学や高校でやった「資料の整理」を英語にして、もうちょいややっこしくしたイメージでしょう。

これもあまり重要視されていませんので、対策は最低限でOK。というか、正直私は何もしてません。

8点満点ですが、5点もあれば十分。4点でも致命傷にはならないと思います。

問題形式としては4つあります。

(1) Multi-Source Reasoning

複数の資料を参照し、それらについて述べられている選択肢の正誤を判断する問題。

(2) Table Analysis

表がいくつか与えられ、その中のデータをソートしたりして、与えられた選択肢の正誤を判断する問題。

(3) Graphics Interpretation

グラフや図表と、それに対応する文章が与えられる。選択肢の正誤を選ぶ問題と、文章が内容を正しく説明するように空所に適当な語句などを補充する問題。

(4) Two-part Analysis

問題に対して、回答を表から選ぶ問題。ただし、表には2つの列があり、それぞれに対して正しい答えを選ぶ。2つとも正しいものを選ばないと正解にならない。

難しそうに見えますが、やってることはたいしたことないです。

ここもあまり時間をかけず、最低限で済ませましょう。

 

Quantitative (Math)

GMATでもっとも大事なのはこのQuantitativeおよびVerbalです。

※Quantitativeは通称MathまたはQuant。本サイトではMathと呼びます。

日本人は非ネイティブである一方、数学の教育水準が高いのでMathは満点(51点)近くをとれる、といわれます。

ま、それができりゃ苦労しないんですけれども・・・。

いまだにそんな世迷言を垂れ流しているサイトがいっぱいあるので、だまされないように。

近年、Mathは難化しているということをまずは肝に銘じておきましょう。

特に文系の人は甘く見ていると痛い目を見ます。

大学受験で数学を使っていない人や、中学受験も経験していない人はせいぜい45点がいいところでしょう。

というか、私がそうでした笑。っていうか最初はもうちょっと低かった・・・。

理系の人でも多少練習が必要になってくるのですが、それには多分に独特の出題形式が影響しています。

GMAT Mathの出題は、

・Problem Solving(略してPS):いわゆる普通の数学の問題
・Data Sufficiency(略してDS):与えられた情報から、問題文の記述の正誤を判定する問題

の2パターンしかありません。

後者のDSは日本人にはまったくなじみがなく、苦しめられる受験生が続出します。

出題割合はPS6割、DS4割と言われていますが、DSのほうが総じて難しいです。

そのことから、高得点を狙おうとすると勢いDSの割合が増えることは容易に想像がつきます。

また、75分間で37問を処理していかないといけないので、1問にかけられる時間はたった2分。

しかも、うち9問は採点に関係のないダミー問題ですが、TOEFL以上にどれがダミーかはまったく謎なので、基本的に全問全力で回答するしかありません。これがGMATをますます難しくしている理由のひとつです。

 

Verbal

Mathの逆で、ネイティブがどう見たって有利ですが、出題形式は独特で、日本人の好きな文法問題が出題することが唯一の救い。

こちらも制限時間は75分ですが、出題数は41問。つまり、回答には1問2分もありません。かつ、Verbalにもダミー問題が10問ほど混入されます。

出題形式は以下の3つです。

・Sentence Correction(SC):5つの文章から文法的に「正しい」ものを選ぶ問題。
・Critical Reasoning(CR):与えられた問題文に対し、その問題文の論理に関する正しい選択肢を選ぶ問題。
・Reading Comprehension(RC):長文読解問題。

形式ごとの出題数は決まっていませんが、

おおむねSC15問前後、CR12問前後、RC14問前後と考えておけばいいでしょう。

なお、RCは1文章で3題または4題が一般的です。

SCはその名のとおり誤文訂正問題です。

文法的に正しいものを選ぶのですが、この「正しい」がまた独特。いわゆるGMAT文法とも呼ばれる、通常我々が知っている英文法とは違ったルールで運用されていますので、それに対する慣れが必要。

CRは論理的推論というもので、簡単にいうと問題文で書かれていることについての話の前提や根拠、仮説といったところをいかに正確に理解しているかが問われます。

GMATはこの手の論理的な話が多いですね。そういう意味では上記のMathにおけるDS問題と似ているところがあります。

これは出題パターンが決まっていますので、基本的な型を身に着けるとともにCR特有の論理構成を理解する必要があります。

このパートは人によって好き嫌いがわかれますね。私は苦手ではなかったものの、好きか嫌いかと言われたら死ぬほど嫌いでした・・。

最後のRCは、大学入試の現代文をそのまま英語にしたようなもの。

読む文章は最近多少短くなっていて、1つあたりだいたい400word前後。ただし語彙が難しく、トピックもマニアック。

選択肢も微妙なニュアンスで、本当の意味での読解力が問われます。

なので、頻出テーマについては予備知識を補強しておくと多少は手がかりになるでしょう。

 

まとめ

以上、GMATの問題構成とその詳細についてでした。

本サイトでは各パートの攻略法・勉強法などもご紹介しておりますので、ぜひそちらもあわせてご覧くださいね。

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

GMATの基礎知識:GMATを倒さない限り、MBA受験生に未来はない

GMAT Verbalのおすすめ参考書、勉強法、予備校について